学園のご紹介 |
昭和63年9月に情緒障害児短期治療施設「横浜いずみ学園」が横浜市の助成のもとに開設されました。
その当時は全国で13番目の情緒障害児短期治療施設でした。
昭和63年当時は入所児童は不登校が中心で、他にチックや場面緘黙、家庭内暴力の子どもたちがいました。
開設2年後には施設内に医療法人横浜博萌会(隣接する西横浜国際総合病院の設立母体)が運営する横浜いずみ学園診療所が開かれ、現在予約制の精神科外来診療を行っています。
学校は開設当初は施設内に4つの教室を持っていましたが、平成2年に教育棟を建設し「いずみ級」となりました。
平成12年10月には通所部門が始まり、現在は主に学園を退園した子ども達のフォローアップや児童養護施設に在籍する子どもたちへの心理治療を行っています。
平成17年5月から新たに小規模グループケアの試みとして、グループホーム「いずみホーム」を開設しました。
より家庭に近い環境で子どもの成長を見守ります。
入所定員はグループホームを含めて入所56名、通所は15名となっています。
子どもがゆっくりと自分の力で育って、生きる力をつけられるように援助することです。
人間として当たり前にできることを身につけたり、ルールを守ることや互いに助け合うことも生きる力です。
その子が安心して生活し、成長していけるように環境を整えることや、困っていることを相談できるように信頼関係を育てていくことが私たちの仕事だと考えています。
現在、児童精神科医2名(うち非常勤1名)、セラピスト(臨床心理士)9名、生活指導員(児童指導員、保育士)20名、栄養士1名、看護師1名、ファミリーソーシャルワーカー2名、事務員2名がいます。
入園すると1人の子どもにセラピストと生活指導員1名ずつが子どもの担当になります。
主に生活のお手伝いをするのが生活指導員で、心の問題などを相談するのがセラピストですが、一緒に責任を持ってお世話します。
児童精神科医は子どもの病気の治療や検査をし、安心して生活できるように支えていきます。
学園の生活に慣れて落ち着いてくると「いずみ級」という学校に登校します。
「いずみ級」は学園のある地区の汲沢小学校と汲沢中学校の情緒障害児学級です。
朝登校して授業に参加し、お昼に帰ってきて学園で昼食をとります。昼食後、再度登校します。
いずみ級の先生方は一人一人の子どもの理解度や元の学校での進み具合などに合わせ、少人数授業や個別指導など楽しく授業が受けられるように工夫しています。
学校の先生方と横浜いずみ学園のスタッフは日頃から話し合いの場を持ち、子どもの理解や治療に協力し合っています。
中学卒業後は、本人の努力や能力次第で普通高校に進学する子どももいます。
「いずみ級」では能力を十分に発揮できる場をつくり、子ども自身が将来をしっかりと見つめ、決めていくことを大切にしています。
子どもの癖や学校のことで困っていたり、家で荒れているとか引きこもっているなど御相談がありましたら、まず学園にお電話でどういう状況かをお話下さい。
その内容から、どういうところで相談したらよいかなどアドバイスができるかと思います。
学園にいらっしゃって御相談される場合にも、やはり予約していただきます。
診療所ではなくても御相談に応じられます。
子どもさんが一緒に来ることが可能であればその方がよいでしょう。
子どもさんと十分に話し合われていらっしゃるほうがいいのですが、難しい場合には御家族だけでかまいません。
なお、メールでの御相談には応じかねますので、学園にお電話ください。
川崎市中原区にある「川崎子ども心理ケアセンターかなで」は、平成27年10月に全国43番目に開設された当法人の児童心理治療施設です。
横浜いずみ学園が「大舎」での生活であるのに対して、かなでは「ユニット制」の生活形態をとります。
また、全国でも初めての幼児ユニットを開設しています。
かなでのご案内 (新しいウィンドウが開きます)