入所について |
多くの子どもは3年から4年くらいを学園で過ごします。
家を離れて生活することは、子どもにとって迷うことです。
入園までは精神科医や学園職員と面談を重ねます。入園の意味や目的、生活の不安などを十分聞いて理解した上で入園の決定をします。
治療的な援助活動が2つあります。
1つは個人心理治療で、セラピストが担当している子どもの一人一人に面接や遊戯療法、箱庭療法や一緒に走ったりゲームをしたりしながら課題を乗り越えていくことを援助します。
もう1つはグループ療法です。
調理やトレーニングなどを少人数のグループに分かれてスタッフと一緒に取り組みます。
なお、どういったスケジュールにするかは、担当セラピストとの相談で決めていきます。
また、月ごとにいろいろな行事があります。
毎月の誕生会や夏休みのキャンプやクリスマス会などや県内の児童福祉施設のマラソン大会や卓球大会などに参加して、学園以外の子ども達とも接します。
毎日の生活は、基本的に以下のスケジュールですが、入園する皆さんの状況に合わせて、個人的なスケジュールを用意する場合もあります。
学園の生活に慣れて落ち着いてくると「いずみ級」という学校に登校します。
「いずみ級」は学園のある地区の汲沢小学校と汲沢中学校の情緒障害児学級です。
朝登校して授業に参加し、お昼に帰ってきて学園で昼食をとります。
昼食後、再度登校します。
いずみ級の先生方は一人一人の子どもの理解度や元の学校での進み具合などに合わせ、少人数授業や個別指導など楽しく授業が受けられるように工夫しています。
学校の先生方と横浜いずみ学園のスタッフは日頃から話し合いの場を持ち、子どもの理解や治療に協力し合っています。
中学卒後は、本人の努力や能力次第で普通高校に進学する子どももいます。
「いずみ級」は、能力を十分に発揮できる場をつくり、子ども自身が将来をしっかりと見つめ、決めていくことを大切にしています。
では、学園での一日の生活をご紹介しましょう。
朝食後は小中学校に行きます。
登校をどのようにするかは、皆さん一人一人に合わせて相談し、考えていきます。
まだ登校していない子は、学園に残って学習や読書などをしてゆっくり過ごします。
この時間に担当セラピストと面接をすることもあります。
午後は登校や個別面接のほか、希望者はグループワークに参加します。
グループワークには、トレーニング、調理などがあります。
その他に、担当の指導員と花を植えたり、裁縫をしたり、体力作りをするなどの個別活動もあります。
特別な活動の他は自由時間です。
1年の折々に行事があります。
そのいくつかをご紹介しましょう。
● 秋は学校と合同で開催する運動会があります。
綱引きにかけっこ、応援合戦。
みんな頑張れ!